設計事務所で働いているハルトゥーです。
みなさん、新築時に必ず選ぶものの中に外壁材(サイディング)があります。
前回、「窯業(ようぎょう)系サイディング」についてご紹介しました。
今回は窯業系サイディングの次に選ばれている「金属サイディング」についてご紹介します。
「金属サイディングって何?」という方向けに、金属サイディングの特徴やメリットデメリットを紹介します。
金属サイディングとは
金属サイディングとは、アルミニウム合金塗装板や、ガルバリウム鋼板などを使用した金属製のサイディング素材のことです。
腐食や耐久性に強いという特徴がありますが、金属の素材などによって耐久性や強度などに差があります。
主に住宅に使われるものはガルバリウム鋼板が使われている金属サイディングです。
ガルバリウム鋼板の金属サイディングは耐久性に優れ、耐用年数が多いため人気があります。
ガルバリウム鋼板とは
アルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板のことで、アルミニウムを55%含んだめっき鋼板です。
アルミニウムの耐久性と亜鉛の犠牲防食作用を併せ持つ優れた鋼板で、従来の亜鉛めっき鋼板と比べて数倍錆びにくいと言われています。
金属サイディングのメリット
耐震性に優れている
金属サイディングの重量は窯業系サイディングの1/4です。
そのため、建物の躯体にかかる負担が少なくなりい地震による影響が少なくなります。
また軽量のため、リフォームの際は既存の外壁材の上から張る「カバー工法」にもよく使われます。
凍害に強い
窯業系サイディングは水に弱いです。
水を吸ってしまいそのまま凍結してしまうとボロボロになってしまいます。
一方金属サイディングは水が入りにくいので凍害の危険が少ないです。
断熱性がある
金属サイディングにはしん材に断熱性能に優れた硬質プラスチックフォームが組み込まれています。
いわゆる断熱材です。
夏の冷房、冬の暖房効率をより高めてくれます。
メンテナンス周期が長い
金属サイディングは窯業系サイディングと違い、水が浸み込みにくいので凍害などが起こることがほぼありません。
またシーリングも隠れてしまうためシーリングの劣化も起こりにくいです。
よってメンテナンスの頻度も少なくなります。
金属サイディングのデメリット
デザイン性が少ない
窯業系サイディングに比べてデザインや種類は少ないです。
また、凹凸も浅いため窯業系サイディングに比べて重厚感では劣ります。
逆にスタイリッシュな外観にしたい場合にはとても向いています。
価格が高い
金属サイディングは窯業系サイディングに比べ単価が高い傾向にあります。
窯業系サイディングの約1.3倍程単価が高いです。
しかしメンテナンスの少なさを事を考えると許容範囲でもあります。
傷が付きやすい
表面の金属を何か鋭利な物で引っ掻いたり擦ったりすると簡単に傷が付いてしまいます。
錆びやすい
表面に付いた傷に水や空気が触れると錆びてしまいます。
傷が付いていたり塗装が剥がれていないか定期的に確認しておきましょう。
金属サイディングおすすめメーカー
アイジー工業
アイジー工業は金属サイディングではシェアNo.1です。
特徴としては遮熱効果がある「遮熱性フッ素樹脂塗装」を採用しより遮熱性が高いです。
同じ黒でも表面温度に約8℃の差がつきます。
人気なのが「ガルスパン」シリーズです。
シャープで洗練されたスタイリッシュな外壁材です。
どこかで見かけた事はがあるのではないでしょうか?
旭トステム外装
旭トステム外装が展開する金属サイディングは「Danサイディング」と呼ばれます。
特徴は「セルフッ素コート」「セルクリーンコート」を使いったセルフクリーニングです。
汚れが付着しても表面と汚れの間に雨水が入り込み雨と一緒に洗い流してくれます。
また、「深絞シリーズ」は外壁材の凹凸を深くすることにより、美しい陰影を出し重厚感あるデザインを可能にしています。
デザインの数も多いです。
まとめ
最後に金属サイディングのポイントを簡単におさらいします。
金属サイディングのポイント
- 断熱性能に優れている
- 軽量のため躯体への負担が少ない
- メンテナンスの頻度が少ない
- スタイリッシュ、モダンな外観にしたい人にはピッタリ
いかがだったでしょうか。
近年、スタイリッシュな住宅多くなり、メンテナンスの頻度も少ない事から金属サイディングはどんどん増えてきています。
近代的な外観にしたい方にはお勧めです。
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