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新築の施主検査で注意するべき点、ポイント【チェックシート】

こんにちは。

現在新築を建てている方、これから建てようと検討している方。

実際に建物が建ってきて最後の方には必ずと言っていいほど「施主検査」があります。

施主検査では実際に打ち合わせ通り建っているか、傷や汚れがないかを家を買った本人自らチェックすことです。

引渡し前の最後のチェックになります。

施主検査をするにあたっての注意する点やポイントをまとめてみました。

また施主検査の際に持っていけるように最後の方に「施主検査チェックシート」も作成しました。

是非ご活用ください。

 

屋内でのチェック項目

まずは屋内チェックポイントです。

屋内では大きく分けて下記の4つ分かれます。

  • 内装
  • 水廻り
  • 電気・設備

 

内装

内装はクロスや床材、建具になます。

主に傷や汚れ、凹みをみてがないか確認すると同時に、ドアの開閉のチェックも忘れずにしましょう。

チェック項目

  • クロスの傷や汚れ、隙間
  • 床材の傷や凹み
  • 床鳴り
  • 建具の開閉、レバーの動き
  • 室内錠の動き、向き

 

クロスの傷や汚れ、隙間

クロスの傷や汚れ職人さんが道具を身に着けるための腰袋が当たった際に付くことが多いです。

よって目線を下に下げてチェックするのがポイントです。

また部屋の隅になる壁と壁の角の部分(入隅といいます)は特にクロスの隙間が空きやすいので注意してみましょう。

 

床材の傷や凹み

床に道具や建材を落としてしまった際は傷や凹みが付いてしまいます。

床は真上から見るのではなく、斜めの角度から見ると傷や凹みが分かりやすいです。

傷や凹みは小さい物であればリペアで目立たなくする補修方法がほとんどです。

 

床鳴り

 

検査をしながら歩く際は床や階段から音がしないかも注意してください。

床からきしむ音が出ているという事は床がと下地の間に隙間がある事や、床材と壁が擦れている事などが考えられます。

 

建具の開閉、レバーの動き

ドアや棚の扉の開閉に問題がないか。

そしてレバーの動きが鈍かったり、がたつきがないかをチェックしましょう。

 

室内錠の動き、向き

窓やトイレなどの室内鍵がスムーズに施錠できるかを見ましょう。

また、トイレなどによく使われるサムターンという内側のつまみの回す向きもチェックしましょう。

まれに1階と2階のトイレで回す方向が違ってたって事もあります。

 

水廻り

水廻りは主にキッチン、お風呂、トイレ、洗面台になります。

生活するうえで欠かせないものなのでしっかりチェックしましょう。

チェック項目

  • 水栓から水、お湯は出るか
  • シャワーホースの確認
  • 排水の流れ、詰まりはないか
  • 水栓金具や排水から漏水はないか
  • 水栓金具や排水から漏水はないか
  • キッチン、洗面台廻りのコーキング
  • 手洗いの水圧は問題ないか

 

水栓から水、お湯は出るか

もっとも基本的な事ですがまずは蛇口から水やお湯が出るかの確認をしましょう。

 

シャワーホースの確認

キッチンや洗面台ではシャワーホースが伸びるタイプがあります。

そのホースが正常に伸び、しまう際も正常かを確認しましょう。

まれに伸ばすときは正常でもしまうときに引っかかってしまえないという事があります。

 

排水の流れ、詰まりはないか

水を流してみたら今度は排水がしっかり流れているか確認しましょう。

スムーズに流れるか、詰まっているような感じはないかを確認しましょう。

 

水栓金具や排水から漏水はないか

水を少し出しっぱなしにし水栓金具のフチや排水から水が漏れてきていないかを確認しましょう。

排水の確認はキッチン、洗面台、手洗いの下のキャビネットを開けると排水管が見れますのでそこから水漏れがないかを触って確認しましょう。

 

キッチン、洗面台廻りのコーキング

キッチンや洗面台は壁との取り合いの部分の隙間をコーキングで埋めているか確認しましょう。

コーキングがされていないとそこから水が入り込み汚れやカビの原因になります。

 

手洗いの水圧は問題ないか

特にトイレの独立手洗いの水圧が問題ないかを見ましょう。

手洗いの水圧は下にある止水栓の調整で強めたり弱めたり出来ます。

 

電気・設備

電気・設備は主にコンセントやスイッチ、照明、換気扇、冷暖房、給湯設備等になります。

スイッチは細かくたくさんありますが確認は簡単なので抜けが無いように確認しましょう。

チェック項目

  • コンセント、スイッチは決められた位置にあるか
  • 電気は来ているか
  • 照明は点灯するか(センサーライト含め)
  • 3路スイッチは連動しているか
  • エアコンは正常に運転するか
  • 給湯器は正常に運転し、お湯がでるか
  • らいらっく、または水抜栓は正常に動くか

 

コンセント、スイッチは決められた位置にあるか

コンセントやスイッチは打ち合わせ通りの場所についてあるかを確認しましょう。

 

電気は来ているか

コンセントに電気が来ているかをチェックしましょう。

チェックの仕方は携帯の充電器を繋いでみるでも良いですし、テスターを使っても良いですがテスターを使う場合は使い方を間違えないように注意が必要です。

 

照明は点灯するか(センサーライト含め)

照明器具が点灯するかスイッチを入れてみましょう。

また人感センサーや明暗センサーが付いている照明もしっかり反応するか確かめましょう。

明暗センサーは暗くならないと点灯しません。

その場合は照明器具の本体に付いているスイッチを「テストモード」に切り替えてみると点灯しますので、ひとまず点灯するかだけでも確認してみてください。

後日引き渡し後にもし暗くなっても点灯しない場合は早めにハウスメーカーへ連絡をしましょう。

 

3路スイッチは連動しているか

一つの照明を2ヶ所のスイッチで操作できるものを3路スイッチといいます。

主に廊下や階段など2ヶ所でのスイッチが必要な場所に取り付けている事が多いです。

2ヶ所ともスイッチが動作しているか確認しましょう。

 

エアコンは正常に運転するか

エアコンが正常に運転するか電源を入れて確認しましょう。

 

給湯器は正常に運転し、お湯がでるか

 

水廻りの確認の際にもお湯の確認はしていると思いますが、お風呂のお湯はりや、給湯器のリモコンが正常に作動するか確認しましょう。

 

らいらっく、または水抜栓は正常に動くか

最近の新築での水抜きはほとんど「らいらっく」を使用しています。

水抜が正常にされるかの確認をしましょう。

 

屋外でのチェック項目

屋外でのチェック項目は下記の5つのポイントに注意してください。

チェック項目

  • 外壁にひび割れや傷はないか
  • コーキングはしっかりしてあるか
  • 排水は流れているか
  • 駐車場の水勾配はとれているか

 

外壁にひび割れや傷はないか

外壁はにひび割れや傷があれば雨などにより外壁材が傷む原因になります。

高い所を見るのは難しいですが、出来る限り見える所はチェックしましょう。

よく傷がつきやすい場所は、様々な職人さんが道具や建材を持って出入りする玄関廻り、給湯器やエアコンの室外機など外部に付いている設備廻りは取付け工事の際に誤ってぶつけてしまっている場合がありますのでよく見ておきましょう。

 

コーキングはしっかりしてあるか

コーキングには雨の侵入を防ぐ大事な役割があります。

外壁材と外壁材の間や窓廻り、換気口の周りなどはコーキングの抜けがないかチェックしましょう。

 

排水は流れているか

外部に排水の点検口がありますので、点検口の蓋を開けて排水がしっかり流れているか確認をしましょう。

誰か1人が家の中で水を流しもう1人が点検口を覗かないといけないので2人でないとできませんが、ハウスメーカーの方や家族の方に協力をしてもらい確認しましょう。

 

駐車場の水勾配はとれているか

駐車場をコンクリートやアスファルトにしている場合は、地面に水を流してみて水が側溝や排水などに流れるようになっていいるか(水がそのまま溜まる事がないか)を確認しましょう。

 

 

施主検査をするうえでの心構え

これは私が業者側で働いているからこそ思う業者側目線を踏まえたうえでの意識しておいてほしい事です。

施主検査は引渡し前最後の検査とあって意気込んでいくと思います。

ただ、以下の事に理解と配慮してもらえるとお互い気持ちよく引き渡しを迎える事が出来ます。

 

出来り限りの配慮を

業者さんも毎日頑張って建てた家です。

まずは労いの言葉と、そして感謝の気持ちを忘れずに対応しましょう。

 

みんな「良い家を建てよう」と思っているよ

家を建てる際に関わる全ての業者さんや職人さん達はみんな「良い家を建てよう」という想いとプライドを持って仕事しています。

「ダメな家にしよう」と思って建てている人は誰もいないです。

お客さんが満足し喜んでもらうために仕事をしています。

 

人間なので間違いや思いもよらないトラブルもたまにあります

たまに間違ってしまったり思ってもいないトラブルが起きたりしてしまいます。

しかし間違いは決してワザとではないし、現場は生き物なので想定していないトラブルも起こる事もあります。

トラブルが起きた場合も最大限最善の方法で対応しています。

ぜひ間違いがあったとしても広い心での指摘をお願いします。

何度も確認していても間違っていたり、度が過ぎた行動は別ですが。

 

ほとんど傷は補修が出来るが、どうしても補修に限界がある部分もあります

クロスの傷や剥がれなどはほとんど補修出来ますが、中にはどうしても手直しに限界がある部分もあったりします。

そういう場合も最大限目立たなくなるよう努力はしていますが見方によっては分かってしまう事もあります。

「全部やり直せ」なんて言わないで出来るだけご慈悲を!

 

施主検査チェックシート

上記の事をまとめた「施主検査チェックシート」です。

下部よりダウンロードまたは印刷をして是非当日活用してください。

ダウンロード

 

みなさんの家が良い家になるよう願っています。

  • この記事を書いた人

ハルトゥー

▶アウトドア好きな3児の父親です。 ▶設計事務所勤務、設計、施工管理、インテリアコーディネーター ▶主に建てる業者側、住む側の両目線から家づくりの事、メンテナンス、失敗談、過ごし方などを発信しています。 ▶自宅は39坪の家、自社設計、自社施工の低予算で建てました。 ▶相棒のカメラはSONYα6000です。 ▶宇宙の事について知るのが好きなコスモ男子です。

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