駐車場を造る際、コンクリートかアスファルトにするか迷うかと思います。
そもそも違いが分からない!
そんな人にコンクリートとアスファルトのメリットデメリットを紹介します。
コンクリートとアスファルトとは
コンクリートとは
コンクリートはセメントに水、骨材(砂、砂利)を混ぜたものをいう。
強度が強く価格も施工がしやすいので、様々な建築物に使われる。
引張力に弱いため、それを補うため中に鉄筋を入れたものを鉄筋コンクリートという。
アスファルトとは
ここでいう道路や駐車場の舗装で使うアスファルトは、
アスファルト(原油に含まれる炭化水素との中で最も重量の重いもの)に、骨材(砂・砂利)、フィラー(石灰岩の粉末)などを混ぜたもの。
アスファルト合材、アスファルトコンクリートなどという。
コンクリートのメリットデメリット
メリット
強度が強い、長持ちする、メンテナンスが少ない
なによりコンクリートは非常に強度が強いです。
ちょっとやそっとじゃ陥没したり壊れません。よってメンテナンスが少ないです。
ちなみに鉄筋コンクリートの建物の耐久年数は昔は50~60年と言われていますが、メンテナンス次第では100年~半永久的ともいわれいています。
耐熱性が高い
コンクリートは耐熱性が高いので、夏の暑い日の温度やヒートアイランド現象の抑制にもなります。
デメリット
施工に時間がかかる
コンクリートは型枠を組んで、鉄筋を組んでからコンクリートを流し込みます。そして表面を均します。
それから固まるまで何日か養生しないといけません。
一般住宅の駐車場の場合、最低でも人が乗れる程度には2、3日、車が乗れるくらいには4、5日は必要です。(天候や気温次第で変わります。)
正確にはコンクリート本来の強度になるまでには3週間かかると言われています。
固まるまでの間に車を停める場所なども考えておかなければなりません。
鉄筋組みの状況
工事費が高い
上記に書いた通りコンクリートは手間と時間がかかりますので、その分工賃が高いです。
広さや現場状況によって変わりますが、単純に掘削、残土処分、路盤、型枠、鉄筋等の工事で1㎡あたり約10,000円くらいです。その他に重機回送費、諸経費等がかかってきます。
補修が難しい、変更がきかない
一度固まったコンクリート同士はくっつきません。よってひび割れを補修する際にモルタルを詰めたりしますが、すぐに剥がたりひび割れたりしやすいです。
また、一度打ってしまったコンクリートは解体するのが大変なので、やり直しや変更するにはかなりの手間が掛かります。
目地が必要
コンクリートは気温や乾燥によって伸縮します。縮んだ際にコンクリートが引っ張られてヒビが入ります。
それを防いだり、あらかじめ狙った所に誘発させるために3~4m間隔に目地が必要になります。
よって全面つらっとコンクリートにはなりません。(やろうと思えば出来ますが、上記の理由があるためほとんどの施工会社はやらないでしょう。)
ただし、目地にも様々な方法があり、おしゃれ目的でやる方もいますので一概にデメリットではありません。
解体するのが大変
もし家を取り壊したり、外構を工事したい時にコンクリートは強度が強いうえ中に鉄筋が入っているので壊すのが大変です。
コンクリート斫り専門の会社があるくらいなので、本当に大変です。
その分解体費用も高いです。
アスファルトのメリットデメリット
メリット
施工時間が早い
アスファルトをしいてから転圧をし、温度が下がれば固まりますのでコンクリートに比べ工期が短いです。
アスファルト舗装をし、早くて当日、または次の日には車を停めれます。
よく冬の寒い時期に道路の工事が多いのはアスファルトが早く固まるからです。
補修がしやすい
アスファルトはコンクリートと違い熱しながら新しいアスファルトをくっつける事ができるので、ひび割れや陥没などの補修がしやすいです。
工事費が安い
アスファルトはコンクリートに比べると工事費が安いです。
広さや現場状況によって変わりますが、掘削、残土処分、路盤、不陸調整、舗装で1㎡あたり約7,000円くらいです。
その他に重機回送費、諸経費等掛かります。
デメリット
耐久性が弱い
アスファルトは熱に弱いので熱すると柔らかくなります。よって夏の暑い日だとタイヤの跡が残ったりへこんだりします。
また、ひび割れも起こりやすく、ひびから水が浸入し凍害を起こし轍の原因になったり、雑草が生えてきたりします。
耐熱性が低い
アスファルトは耐熱性が低いので熱が温度が高くなり、ヒートアイランド現象を起こしやすいです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
コンクリートもアスファルトもそれぞれメリットとデメリットがあるので、理解したうえで決めるといいでしょう。
予算に余裕があり、外構をこだわりたい方はコンクリート、
予算を抑えたい、とりあえず車が停めやすければいいという方はアスファルトを選ぶといいと思います。
そんなところで!
またねっ!