マイホームの計画中に後で絶対に頭を悩ませるのが「コンセント」です。
ハウスメーカーに全てお任せで決めてしまうと絶対に後悔します。
なぜなら家によって住む人はみんな違いますし、生活スタイルは様々です。
使う家電も違えば使う人の性別や年齢も違います。
数々の現場に携わってきた経験から、コンセント計画でのポイントや見落としがちな場所やおすすめの場所を紹介します。
コンセントで失敗しない為のポイント
コンセントを決める際は下記の事を意識すると失敗が少なくなります。
コンセントのポイント
- コンセントの打合せまで気を抜かない(重要!)
- 置く予定の家電や家具の種類や、位置を考えておく
- 家電を繋いだ時の電源コードの事も意識する
- 基本は床から約30㎝の高さになる事が多い
- アース付きコンセントを忘れずに
- 100Vと200Vのコンセントは違う
- 最初は数が足りないような気がするが、実際住み始めるとそうでもない
- 結局延長コードは使う
- 部屋の隅が一番使う可能性が高い
- ドアなどの建具の付近は避ける
- コンセントにもカラーがある
この後詳しく説明していきます。
コンセントの打ち合わせまで気を抜かない(重要!)
これは大前提です。
電気設備の打ち合わせは打ち合わせ全体の後半の方です。
それまでは間取りや予算、住宅ローン、設備などに頭を使ってしまい疲れが出ている頃にコンセントの打ち合わせが来ます。
集中力も切れ、投げやりな気持ちで決めてしまうと失敗の確立が高くなってきます。
疲れているとは思いますがそこはもうひと踏ん張りです。
置く予定の家電や家具の種類や、位置を考えておく
コンセントは生活家電で使う事がほとんどなので、将来置く予定の家電と置く位置をある程度決めておきましょう。
コンセントを付けたはいいもの、実際は家具で塞いでしまったという場合もあります。
家電を繋いだ時の電源コードの事も意識する
せっかくベストな位置にコンセントを付けたと思っていても、いざ家電製品を繋いでみるとケーブルが見えてしまう位置になったり、
足に引っ掛かりそうな位置にケーブルがあり危ないなど、家電を繋いだ時のケーブルのルートも意識すると良いです。
基本は床から約30㎝の高さになる事が多い
コンセントを取り付ける高さは一般的には床か約30㎝の高さ付くことが多いです。
もし、高さを変えてほしい場所があれば先に伝えておかないとそのまま床から30㎝の高さに付いてしまします。
アース付きコンセントを忘れずに
電子レンジ、冷蔵庫、洗濯機、PCなどはアース線を繋ぐものが多いです。
前もって伝えておきアース付きコンセントにしてもらいましょう。
100Vと200Vのコンセントは違う
エアコンなどでよくある200Vの電源が必要な家電は100Vのコンセントでは使えません。
事前に分かっていれば設計段階から伝えておく必要があります。
後で200Vの追加工事も出来ますが、部屋の位置によっては線が露出してしまったり、工事費用が高く付いたりしてしまいます。
位置を変更するなら断熱材が入る前までに
コンセントなどの電気配線の工事は柱や梁が組んだ後、室内の壁や天井が張られる前に配線をします。
そのため影の中に断熱材や入ったり、壁が張られてしまうと配線工事が難しいです。
後でどうしても位置を変えてほしい場合は壁が張られる前に早めに報告しましょう。
最初は数が足りないような気がするが、実際住み始めるとそうでもない
最初の設計段階では後で失敗や後悔をしたくないがゆえに、どんどん追加しがちです。
しかし当然コンセントを増やすと費用が上がるうえ、使う家電製品によっては電力会社との毎月の契約容量を高くしないといけなくなってしまします。
最初は不安だとは思いますが、実際住み始めてみると一度も使わないコンセント(むしろ存在すら気付かない)が何ヶ所ででくるものです。
確実に使う所や、あれば後々に絶対になると思う所は妥協せず、あとは気を楽にして考えても良いと思います。
結局延長コードは使う
コンセントはだいたい2~4口のので、全ての電源をコンセントプレートのみで賄うのは難しいです。
PC周りやTV周りは特に機器が多いので結局は延長コードで賄うことになるかと思います。
コンセントプレートの位置だけ気を付ければOKです。
どうしても壁から遠い場合は床に付ける「フロアコンセント」もあります。
部屋の隅が一番使う可能性が高い
家電製品を置く場所で一番多いのは部屋の隅の部分です。
サーキュレーターや空気清浄機など部屋の隅に置く場合が多いです。
ドアなどの建具の付近は避ける
ドアなどの近くにコンセントがあると使い勝手が悪いです。
家電製品を置いた際ドアの開閉に支障が出たり、通路にケーブルがあるとつまづく原因になり危ないです。
コンセントにもカラーがある
コンセントは白かアイボリーしかないと思っている方が多いです。
実際は白、アイボリー、黒、グレー、ブラウン、シルバー、ゴールド、その他装飾品などカラーが何種類かあります。
クロスや部屋のイメージに合わせてカラーを変えると目立たずスッキリとした空間になります。
おすすめは「スガツネ工業」の製品です。
様々な種類のコンセントがあります。
あれば便利な場所
ダイニングテーブル脇
キッチンのコンセントは忘れずに考えますが見落としがちなのはダイニングテーブルの付近にコンセントがあれば便利です。
ホットプレートやダイニングでPC作業をする場合に活躍します。
またダイニングで携帯の充電も出来ます。
物入れの中
物入れで電気は使わないと思われがちですが、
最近ではコードレス掃除機の充電、無線LANルーターを物入れに隠すなどの使い方があります。
書斎のデスク脇周り
意外と見落としがちなのが書斎などにデスクを置いた場合のデスク脇です。
PC用のコンセントとは別にデスク脇にコンセントがあれば携帯やその他電子機器の充電、ゲームなど手元で使う機器の電源として活躍します。
市販のデスクの天板の高さは床から70㎝~72㎝の高さが多いので、床から90㎝~1mの高さに付けてもらうと良いでしょう。
将来エアコンを付ける場所
将来エアコンを付ける可能性があればその場所にエアコン用のコンセントは付けておきましょう。
エアコンは電力が大きいので専用の電気回路を必要とします。
後付けも出来ますがその場合状況によっては配線が露出してしまう可能性もありますので、建築段階から付けておいた方が良いです。
電気自動車用コンセント
近年、環境への配慮から電気自動車の需要が高まっています。
日本も2030年代にはガソリン車の販売が禁止されるとの話もあります。
将来車を電気自動車に変えても困らないように電気自動車用の外部コンセントを付けておくのも良いでしょう。
廊下
廊下では必ずと言っていいほど夜は照明を付けます。
寝ている夜中にトイレに行く際、照明を付けると明かりが強く目が覚めてしまいその後の眠りに支障が出る事もあります。
そんな時は市販の常夜灯を廊下のコンセントに差しておけば夜もほんのり廊下を照らしてくれて目に優しいです。
キッチンカウンター付近
電気を使う調理器具を使う際はキッチンカウンター付近にコンセントがあると電気調理器が使いやすく便利です。
上位グレードのキッチンでは最初からコンセントを付いている仕様もありますが、
値段が上がるので付近に後付けのコンセントを付けるのもおすすめです。
おすすめのコンセントは「スガツネ工業」のコンセントカバーです。
防水ではありませんが、コンセントにカバーがあるのである程度の水ハネや油ハネ、埃などを防いでくれます。
また、横長でスリムなので目立ちにくいのもおすすめポイントです。
駐車場側と家の裏側の外部コンセント
外にコンセントがあれば掃除や洗車での高圧洗浄機、DIYでの電動工具、外部照明などで活躍します。
洗車時で使う駐車場側と外壁掃除などで使う為に家の裏側にもあると便利です。
1ヶ所だけだとドラムの延長コードを使わなければなりません。
まとめ
家づくりでのコンセントで後悔や失敗したという声は多いです。
コンセントの打合せまで気を抜かずにしっかり自分のライフスタイルに合ったコンセントの計画をしましょう。
コンセントは少な過ぎは不便、逆に有り過ぎても使わないし目立ってカッコ悪くなります。
ハウスメーカーの方の意見も参考にしながら決めていきましょう。
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